ロムカセット収集家

小さなロムカセットの中には、大量のデータ化された音声、風景、物語と期待が託されている……もう一度旧文明の声を聞くために、クーカスは無くしたロムカセットの捜索を頼んだ。


クーカス:
クク……クク……ククッ!取引求ム!
クーカス:
素通りされるかと思っテマシタ。
やはり常に「悪徳商人ロボット」には気を付けるべきだ!
クーカス:
「悪徳商人」なんて、人聞きの悪いことを。ワタシたち、同僚デショウ?さぞかしクーモニが悪印象を与えてしまったのデショウネ。
クーカス:
商人として、ワタシたちは黒海岸のために利益を合理的に得ているまでデスヨ。ただ、交渉術というものを使っているだけデス。
クーカス:
それも不利な状況でやむを得ず使った次第デス。それも元々ワレワレのものを取り戻すためデス。ソウダ、取引といえば、ちょうどここにいいものがありマス。
クーカス:
Playerは興味ありマスカネ?
先に、取引の詳細を教えて。
口座残高をまず確認しないと。
クーカス:
「インタラクティブ・アート」は聞いたことあるデショウカ?あれは外勤任務に出た時のことデシタ。旧文明が遺したデータを探していたワタシは、ある廃墟でその言葉を知りマシタ。
クーカス:
旧文明の時代では認知度の高い言葉だったラシイデス。黒海岸に戻ったワタシは、あのデータを再現してスクリーンに投影したノデス。
クーカス:
すると……ピクセルたちが、画面上で踊り始めたノデス。データの再現に伴い、画面もどんどん変化していきマシタ。
クーカス:
シンプルなピクセルから、「カウボーイ」として荒涼とした西部の平野を横断するような画面も、ブブ物流の配達員のような人が災害の後、各地へ赴くものも、続々と出てきマシタ。
クーカス:
その小さなロムカセットの中には、大量のデータ化された音声、風景、物語と期待が託されてマス。旧文明を知りたいのなら……
クーカス:
ロムカセットもまた文明の痕跡の一部であり、あの時代の風景と思想が刻まれてマス……
クーカス:
遠くから見守るワレワレも、あのロムカセットで再現された時代の終末にたどり着けマス。
クーカス:
しかし、前に黒海岸で起きた地震のせいで、ワタシが集めてきたロムカセットが各地にバラバラに散らばってイマス。
クーカス:
Playerがそれらを見つけたら、ワタシに渡してクダサイ。それに相応しい報酬は用意イタシマスノデ。

クーカス:
Player、来マシタネ。「クーカスロムカセット」を集めてイマスカ?

クーカス:
ロムカセットを集め終えたら、今回こそはいい保管方法を考えないとデスネ。
失くすのが怖いなら、デジタル版にすればいいのに。
クーカス:
それはダメ!ロムカセットそのものにはちゃんと意味があるんデス。しかもワタシは、特定のカセットに録音データがあることに気づきマシタ。これがその一つ……
録音の内容は?
クーカスはロムカセットを読み込み始める。あなたはクーカスがそれを終えるまでしばらく待った。
どうだった?
クーカス:
えっと……データが一部破損してるミタイデス。でも最後に、ゲームの製作者と思われる人物からのメッセージがありマシタ……
クーカス:
プレイしていただき、誠にありがとうございました!